cluster.のVR音楽ライブ本格始動!仮想空間ライブの未来を考えてみる

先日、バーチャルユーチューバー(以下Vtuber)の輝夜月(かぐやるな)ちゃんの初ライブが決定しました!

cluster.というバーチャルイベントプラットフォームを使い、仮想空間内に『ZEPP VR』というライブハウスを作ってそこで開催するようです。

仮想空間でのライブなんて、なんだか近未来感かなり出てきましたよね。

僕は普段から現実のライブによく行くんですが、このバーチャルライブというシステムにはかなり興味津々です。

そこで、今までのバーチャルアイドルのライブと今後の仮想空間ライブについて色々と考えてみました。

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従来のバーチャルアイドルのライブ

初音ミクという存在

最近かなり勢いを増してきているVtuberですが、歌ったりダンスしたりと、かなりアイドル方面に舵を切っているVtuberも多いです。

従来の歌うバーチャルアイドルと言えば、初音ミク(はつねみく)がその始祖であると考えられるでしょう。

Vtuberの頂点であるキズナアイちゃんも「初音ミク先輩」と呼んでいることから同じカテゴリーであると認識しているのだと思います。

初音ミクとはボーカロイドと呼ばれる合成音声技術のことです。

それまでの合成音声技術との最大の差は、その技術にイラストをつけてキャラクター化させたことでしょうね。

瞬く間にファンアート(一般ユーザーが有志で投稿するイラスト)が盛り上がり、ニコニコ動画を中心に多くの曲が生まれました。

それまでは仮歌のための合成音声技術が、初音ミクという現実には存在しないはずの一人の歌手に歌ってもらうような意識に変わっていきました。

初音ミクによって有名になったクリエイターは多く、今では超有名になった米津玄師さんも初音ミクを使用して楽曲を投稿していた一人でもあります。

初音ミクというバーチャルアイドルのライブ

そんな「実態が存在しない」バーチャルなアイドルと化した初音ミクですが、実際にライブもおこなっています。

このように実際のライブ会場にプロジェクターを設置し、そこに初音ミクを投影することでライブをおこなう方式です。

つまりライブ会場(=現実)という大きな枠の一部が初音ミク(=バーチャル)になっていると言うことができます。

演者が少し特殊ではありますが、観客としては現実のアイドルやバンドがライブをおこなっているのとほぼ同じ感覚でライブを楽しんでいることでしょう。

サイリウムを振ったり、コールをしたり、拍手をしたり、といった具合ですね。

これからのバーチャルアイドルのライブ

cluster.によるバーチャルで人が集まることができる空間の提供

そして現在、前述したようにVtuberという存在が怒涛の勢いを見せたことでついに音楽ライブをおこなうことになりました。

実はキズナアイも既に音楽ライブをおこなっており、それは従来の初音ミクと同様にプロジェクターに投影することでライブをおこなう形式をとっていました。

しかし、今回の輝夜月のライブは従来とは一線を画しており、cluster.により真の意味でバーチャル音楽ライブをおこないます。

これまでもcluster.はバーチャルルームを提供してきていました。

とは言っても、ミーティングやカンファレンス、小規模なイベントなどの利用にとどまっており、今までは音楽ライブのような規模の大きなイベントはおこなっていません。

▼cluster.の概要映像

そこで今回、輝夜月のバーチャル音楽ライブがついに実現することとなりました。

これは大きな話題を呼び、もちろん輝夜月の人気もありますがチケットは即完売してしまいました。

cluster.のライブは客も含めたすべてがバーチャルになる

一番の違いであり、この一言ですべてが説明できてしまいますが、従来と違って演者だけでなく客も会場もすべてがバーチャルの存在になります。

客の物理的な移動がなくなり、家でライブを楽しめる

客や会場がバーチャルになることがどういう効果を生むかと言うと、まず客の物理的な移動がなくなります。

ライブを楽しむためには当然ライブ会場まで足を運ばなければなりません。

たとえば東京でライブをやるなら地方に住む客は東京までこなくてはいけないというハードルがまずあります。

移動のためにはお金も時間もかかりますし、地方に住んでいなくても帰りの時間など気にしなくてはいけないこともあります。

そういったハードルの解決のひとつになるのが今回のような完全バーチャルのライブであると言えます。

家にいながらにしてライブを楽しむ、というのは映像の中継配信などでもあります。

VRヘッドセットを使用して参加する今回のバーチャルライブは、映像中継とは全くの別物であると言えるでしょう。

中継映像の場合、どうしても「第三者」としての目線になってしまう。

ところがVRヘッドセットを使用して仮想空間に入り込んで楽しむことは、徹底的に「一人称、主観」で参加することができます。

自分の周囲を見渡せば部屋や家具が置いてある状況と違い、周りには参加者がいて、演者がいて、そこに自分がいます。

この差はライブを楽しむという没入感において大きな役割を果たすことになります。

ライブ演出の多様性

ライブなんかでステージに火柱が上がったり、煙が噴き出したり、紙吹雪が舞ったりする場面を見たことがありませんか?

あのような人工的な視覚効果を生むライブ演出のことを「特効」と呼んでいます。

なるべく安全に配慮してそういった演出がされているわけですが、バーチャルのライブではその特効にも多様性が出るのではないかと考えられます。

たとえばステージ内に花火が揚がるような、現実でおこなうには危険な演出もバーチャル空間では何の危険もなく実行できます。

もしくは観客席やステージ全体が変形するような現実離れした演出も可能になるわけです。

そういった、今まででは考えられないようなライブ演出が生み出される可能性も秘めています。

当面の課題

今後の課題としては、まずサーバーの問題があるでしょう。

今回の輝夜月のライブではある程度サーバーが耐えられる見通しが立っているとは思いますが、実際音楽ライブをやるのは初めてなので色々と想定外の負荷などもあるんじゃないでしょうか。

あとはVRを見るにあたってヘッドマウントディスプレイが必要という点でしょうか。

数万円はどうしてもかかってしまいますし、VRというモノ自体にまだ抵抗がある人も多いかもしれません。

今ではVRchatと言う、仮想空間上でのボイスチャットも結構利用している人も多いので、こういった色んな用途で使うようになれればVRももっと浸透しているかもしれませんね。

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おわりに

ということで色々ごちゃごちゃ言ってきましたが、今後のcluster.での新しい音楽ライブ体験には未来を感じさせてくれますね。

ここ最近盛り上がっているVtuberとの親和性が抜群なので、今後もこういったイベントはどんどん浸透していくような気がします。